先日同志社大学 村田学長の公演を拝聴しました。
要約をまとめましたので、時間がある時に読んで頂ければと
思います。
 我々もグローバル化とよく言っていますが、輸出型企業としてコスト削減、或いは為替に影響されないを目的に生産のグローバル化を図っている所であります。ただそれだけでなく、海外工場で外国人と一緒に働く、或いはあらゆる国に商品を提供するといったグローバル化で考えた時、まだまだ未熟な事は多くあると考えます。特に海外工場で働いた事のある方は特に感じる事もあると思います。グローバル化の一言ですが、とても奥が深いものだと感じました。

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「グローバル時代の教育と地域の役割」      講演者:同志社大学 学長 村田 晃嗣 様

                        文 責:井上 たけし

・国際化とグローバル化の違い

 この違いを明確に説明し、使っている人が少ない。 違うからこそ、グローバル化という言葉が産まれた。
 企業でも言葉が独り歩きし、「自社にとってグローバル化は何か?」に応えられる経営者は少ない。

 *国際化:2国間、あるいは3国間でも成り立つ交流等。 政府や政治主導の面が強く、国家間の現象。

 *グローバル化:すべての多様性を認める事が出来る。宗教や思想、文化、経済も含め一般人主導の面が強い。
   縦のグローバル化・・・何でもランキングにして比べる。 幸せ度や大学ランキング等
   横のグローバル化・・・宗教や思想の様に、一般人から広がってくる。

   例えばLGBT。この言葉を知らない人は、グローバル化から2周は遅れている。
   L:レズビアン(Lesbian)女性同性愛者  G:ゲイ(Gay)男性同性愛者
   B:バイセクシュアル(Bisexual)両性愛者 T:トランスジェンダー(Transgender)性同一性障害含む性別越境者
   LGBTの方は、統計上で約5%おり、それを理解し受け入れる事がグローバル化の中では重要。

 

・縦のグローバル化でされるランキングは、その本質を知らないと惑わされるだけのもの。

 THE世界大学ランキング:TOP100には、日本は2校のみ(東大と京大)
 TOP200は5校、TOP300で8校、TOP400で12校しかない。
 日本のGDPが世界で占める割合が約6%である事から考えると、とても少ない。
 安倍総理は、TOP100に10校を目標とすると言うが・・・・・今の日本の仕組みではナンセンス。
 THEのランキングは理系重視評価であり、OECD加盟国の中でGDPの内で教育費にかける公的費用が
 最低の日本では、多額の研究費用の掛かる理系大学は世界で戦いづらい。

 

・今の時代の教育

  島国日本は、閉鎖的で多様性を認め合う事がすごく苦手。 特に宗教の事は理解し合わないとグローバル化
 とは言えない。今、イスラム教の信者が急増しており、2010年の16億人から2050年までに約28億人に増え、
 微増のキリスト教信者とほぼ同じになる見込みで、世界人口の約60%がどちらかの信者となる。日本人は
 宗教に関して無関心が多いが、世界ではお互いを理解する上でとても重要な事である。

 

・グローバル時代の地域

  グローバル化は、先にも述べた様に地域、一般の人が主導であり、地域の役割は大きなものである。
 米国の政治学者ベンジャミン・バーバーは、「なぜ市長が国家を治めるべきか。」と言う事を唱えている。
 国境のある国家でなく、都市について話すこと。 文明と文化が誕生した政治制度は、もともと都市である。 
 都市は我々が生まれ 育ち 学び 働き 結婚し 祈り 遊び 年老い そして死ぬ場所であり故郷です。 これは抽象化
 されている国家と明らかに違う。直面しているグローバルな課題に対応できない場合は、市長が世界を治めた
 方がよいのではないか。 国境という壁のある国家は協調を拒むが、現実には病気が国境を越え、医師も国境
 を越え、経済 技術 教育 テロに戦争までもが国境を越える。 ですから、グローバル時代は皆さん方地域が
 主導すべきであり、その中で同志社大学として皆さんと協働出来ればと考えている。

                                        以   上